朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

おはらい町の景色

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おはらい町の朝は心地良い静けさがあった。
開店前のため、パラパラと内宮への参拝客が店先を歩くくらいだけれど、なんとなく昼の賑わいを想像できる佇まいだ。

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新しそうな店舗がいくつかあったけど、街の雰囲気を壊すことなく上手く溶け込んでいた。景観条例?みたいなのがあるのかなと思い調べてみたらやっぱりそうだった。

伊勢市のように景観地区を設けて、動いていくのは良いことだと思う。何もせずきれいな景色がなくなるよりは、賛否両論巻き起こしてとりあえず何かの取っ掛かりを作るのは大切なのかもしれない。絶対簡単なことではないと思うけど。


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内宮から戻ってくると、店の開店時間とうまい事タイミングが合っていたようで、通りが観光客で賑わっていた。店先から聞こえる呼び込みの声もいい雰囲気。

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この辺から買い食い・食べ歩きを開始したんだけど、朝飯を軽めにしておいて正解だった。

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路地裏もいい感じ。ここも木漏れ日がきれいで、店より影を追ってしまう。

 

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いい店も沢山あるし、きれいな景色もあふれていて散歩好きにはたまらない。丸一日ここで楽しめそうだ。遠いけれど、それでもまた来ようと思わせる魅力がつまった素敵な場所だった。

伊勢市観光協会/おはらい町・おかげ横丁

朝の赤福本店

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目の前には新緑と五十鈴川。手元には赤福餅。贅沢な朝だ。
食い気が先行し、新緑と五十鈴川を撮り忘れる失態。

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食い気にフォーカス。

f:id:NR03:20170526110749j:plain店内と店先の雰囲気ももっと撮っておけば良かった。食い物が目の前にあると、もうそれに意識を全て持っていかれてしまうのでしょう。
僕の食い気は置いておいて、きれいな景色と甘味で最高の朝を過ごせた。

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朝のおはらい町

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内宮へ向かう前におはらい町を散策した。通りの中心へと進んでいくと、前からスーツ姿の一団がやってきた。休日の朝にスーツの団体さんなんてなんだろうと思い、彼らが入っていく敷地を見ると神宮道場という看板がかかっていた。調べてみると神宮が管理している神職の研修・養成施設を行う場所とのこと。つまりスーツの皆さんはここで行われる研修にやってきた神職の方々というわけだ。

f:id:NR03:20170519010421j:plainそういえば大学の選択科目で神道に関する講義を受けた事を思い出した。担当教授いわく、日本人の生活様式神道は切り離して考えることはできないらしい。宗教というより文化と言えるというようなニュアンスの事を言っていた。意外ときちんと講義を聞いていたみたいだ。結構おぼえているもんだ。
古い町並みの持つ懐かしさのせいなのか、いろいろ思い出が流れてくるが立ち止まってはいられない。なぜならこの先で赤福本店が待っているから。思い出より目先の食い気。

伊勢の旅 伊勢神宮 内宮編

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伊勢の旅、2日目。空は日本晴れで絶好の参拝日和。ちゃんと二見興玉神社、外宮、そして内宮の順に参拝したご利益が既にきいているのかもしれない。旅先が晴れってだけで気分がいい。

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朝の8時間頃には内宮に到着。参拝客の姿はまだ少なく、静かな域内をゆっくりと参拝することができた。

 

 

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前を行くおばさまを左隅のひなたの所で撮れれば最高だったけど、木々と川とおばさまの対比を堪能できたのでOK。

 

 

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外宮に続き、こちらも緑と光がきれいだった。域内で何人か神職らしき装束の方とすれ違った。緑の中に着物の白がよく映えて思わずあとを追ってしまう。

 

 

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記念撮影は上手く撮れたかなーっと楽しみにしていたら、よく撮れていたけれどそれ以上に川の透明度に驚かさた。もう少し暑い時季の参拝であってもこうした流れが涼しさを添えてくれそうだ。夏の人影 青もみじ 川のせせらぎ 凄く風流でええじゃない。

 

 

 

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何度も書くけれど、木漏れ日がとてもきれいだった。社殿や参道にちょうどいい具合に木漏れ日が当たるよう計算して剪定しているのだろうか。そうだとしたら素晴らしい仕事ぶり。絶妙な光だった。

 

 

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しばらくすると参拝客が続々と域内へやってきた。賑やかなのも悪くないけど、参拝するには朝の雰囲気がよく似合う気がする。やっぱり早起きしてよかった。次に来た時も朝の光の中を歩こうと心に決め、神宮をあとにした。

 

伊勢の旅 伊勢神宮 外宮編

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伊勢神宮が外宮と内宮、そしていくつかの別宮・分社から成るものだと知ったのは、今回の伊勢旅行が決まってからのこと。なんとも恥ずかしい話だ。そして、正面に構える大きな鳥居を撮り忘れるとは恥の上塗り…くやしすぎる。…きっとここには撮ることを忘れさせる何かがある。そう思いたい。

でもやっぱりくやしい。

 

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ここでは境内のことを域内と呼ぶらしい。とにかくその域内が広く、僕の持つ神社のイメージとだいぶ違う。言葉が雑だけど、森のイメージに近い。静けさと大きさを感じさせる場所だ。

 

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域内の木漏れ日に目を惹かれる。

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参道、池、さらには樹木にいたるまでいい光に照らされていた。苔むす、息吹、生命力、そんな言葉が頭に浮かんだ。

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そして日の光を受けた緑が優しい。ふだん身の回りで見る光や緑と同じはずなのに、神宮内であると思うと一気に神聖さが増す。

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古殿地
前回の式年遷宮まで拝殿があった場所。次の遷宮の際には現在の拝殿が古殿地になるということなのか。遷宮は1300年続く祭事だと知り、この場所に流れた時間に見惚れていた。しばらく景色を眺めていたら「ここは撮らないの?」と妻に言われ我に返りシャッターを切る。写欲ごと浄化されそうになった瞬間。撮ることを忘れさせる何かはやっぱりある。

 

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別宮 土宮
他の別宮はすべて南を向いているが、この土宮だけ東向きとのこと。ここだけ東向きという所が何だか好き。他の別宮では人が多くて迷惑になりそうだったので写真は遠慮。

域内の本宮は神聖な場所であり、心静かにお参りするためだけの場所であるとする理由から撮影禁止になっている。これはごもっともだ。僕も心静かにお参りしてきた。

 

 

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帰りがけに空を見ると飛行機雲が浮かんでいた。明日は雨かと少し不安になったが、明日の行き先を思うと雨が降るとは到底思えなかった。

伊勢の旅 二見興玉神社編

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4月下旬、お伊勢参りに行ってきた。お伊勢参り(お蔭詣り)が大ブームとなった江戸時代、旅ができない人の代参として犬や馬もお参りをしたいうから人々の伊勢神宮へ懸ける熱がすごい。群馬からも代参として犬がお詣りに向かったという記録が残っているから驚きだ。


三重へは車で向かった。
この経路を見るだけでも感慨深い。深いというより、とにかく長かったが道幅が広く見通しが良かったので走りやすくて安心した。長野~岐阜間を走っているときには、道の両側に桜並木があってちょうど満開をみることができた。この辺りは桜の名所が多いのか、遠目に桜色の塊がぽつぽつ景色の中に浮んでいたのが印象的。4月下旬に満開。もうこの時点で遠くにきたなぁという気分になっていた。こまめに休憩を入れ7時間ほどで三重までやってきた。

鳥羽の夫婦岩
最初の目的地は二見興玉神社の境内にある夫婦岩。神話で道案内を務めた猿田彦大神を祭神の一柱とすることから「きっかけ・始まり」の加護を受けられるとされている。
この神社自体というかこの一帯が伊勢神宮の鳥居や門としての役割も果たすそうだ。こういう神話とか逸話が好きなので事前学習がはかどる。日光東照宮江戸城の位置関係とか、邪馬台国の場所とかその辺りの話も詳しかないけど大好きだ。決して陰謀論者とかの類ではないです。



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海面から岩が二つ突き出て、その間を注連縄がわたる景色は日本人ならどこかで目にしているはず。僕の頭の中にもしっかりとあのイメージが浮かんでいる。海なし県人なもので、海が見えるだけでも昂ぶってくる。

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こういう立て看板などに書かれている由縁なんかを読むのも好き。引っかかったものはググって補完。

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境内入口付近は人がまばらだったけれど、夫婦岩の所までくるとだいぶ賑わっていた。カメラを持った人も多い。

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遠巻きに夫婦岩。頭の中に浮かんだイメージとそれに一致する景色が目の前にある事には感動した。きっとこの場所から注連縄の間に浮かぶ太陽を望遠で狙ったものが、国民共通認識の夫婦岩写真に近いのだろう。

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水面と風、海の色。結構気に入っている写り。海風が強くて波しぶきが飛んできて、なんとなく顔が潮っぽくなった。

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荒波に漂う一羽の水鳥がいた。群馬では見ない鳥だったから水辺というより海辺の鳥なのかな。獲物を狙い海へと随分長いあいだ潜っていた。写真には写っていないけれど、この写真を見て思い出した。写真は外部記憶装置であると実感。

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昔は浜参宮といって、この二見浦で身を清めてから伊勢神宮へと向かったそうだ。僕たちも先人たちに倣い神宮の前にこの場所からお詣りをはじめたのでした。

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あの海鳥だろうか。海風が気持ちよく、なんとなくこっちも心穏やかだ。二見浦をあとにして伊勢神宮 内宮へと車を走らせた。

プリントを贈ること。眼差しを送ること。

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人を撮ったらその人へ。

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撮った写真を全部プリントってわけにはなかなかいかないけれど、いい笑顔だったりその人の雰囲気ごと写せたような時はプリントしてプレゼント。

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プレゼントは郵送ではなく、手渡しがいい。一枚をみんなで覗き込んで見てくれたり、数枚の写真の繋がりに驚いてくれたり。その手に持った写真を中心に笑い声が聞こえたら最高だと思う。

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写真を見てくれる人の反応を直に見ることができて嬉しいんけれど、ひとつだけ照れるというか気恥ずかしい事がある。どんな事かというと、人が写っている写真は僕がその人を見ている眼差しでもあるわけだから、写真をプレゼントするという事は、どんな風に僕が視線を送っているのか本人に見られてしまうことになるのだ。人を撮るという事は照れくさもあり大切なものなのだと実感する。

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今日の写真は、友人の結婚式の余興製作のひとコマ。みんなで相当数のプリントを持ち寄った。プリントの数が、式を挙げる友人の人柄をよく表している。友人に向けられた眼差しは温かいものばかりだ。