明日も田植えの予定でしたが、「明日 辰の日だから田植えは延期だよ」と実家から連絡がありました。
辰の日に田植えをすると 稲が立つ(稲穂が実らず、頭が垂れず立ったままの状態)
この世を発つ(亡くなる)
などの言葉にタツが掛かるために避けるべきだと僕の地域では言われています。辰の日に田植えをしたら実際に不作や急死があったなんてことを昔ばぁちゃんから聞いたことがあります。
地域によっても様々なバリエーションがあるようです。実際のところ、昔も今も田植えシーズンになると休み無しで作業をする為、どこか1日休息日を設けようという事から辰の日を避けるという言い伝えが生まれたという説もあるようです。
こうした民間伝承など民俗学周辺の事柄って本当の理由を災いのせいにして暗に後世に伝えるパターンが多いですよね。個人的にそういう話が大好きです。伝説と伝承モノは好きですが、呪いや祟りなどの霊的因果についてあまり信じていません。呪いや祟りがあるからやめよう、というより、昔から地域の人が守ってきた言いつけ自体を受け継いで守っていこうって考える方が大事かなぁと思います。除夜の鐘鳴らして初詣に行って、お宮参りして七五三に対しても同じスタンスです。様式が残されてきて、それを自分たちも受け継ぎ繋いでいくことが、なんかいいなぁって思います。
写真はうちの田んぼと弟。