朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

今年の桜

桜はカメラを持っている人をあぶりだす。毎年、桜の時期になるとカメラを持ち歩いている人をよく見かける。

 

この人たちは普段どこで写真を撮っているんだろう。鉄道、ポートレート、風景、人それぞれ好きなものを撮っているけれど、この時期だけはみんなそろってカメラを上に向けて写真の春を楽しんでいる。みんな桜が好きなんだろうな。

 

今年は桜を撮りに行くことがなく4月が終わろうとしている。職場の昼休みや、たまたま出かけた先で桜を撮っているので、桜を撮っていないわけではないけれど、桜を撮りに出かけてはいない。
写真趣味ではない人にとっての「桜は見たけれどお花見には行ってない」状態だ。

ちょうど見ごろの時期に子どもたちが次々と風邪をひいてそれどころじゃなかった。撮る気になれば、もっといろいろ撮れただろうけど、それをしなかったのは心の余裕がなかったんだろうな。よくも悪くも子どもたちの体調次第で親の心持ちが影響される。それでも、どうにか桜の写真を撮るんだから、桜が好きだし写真が好きなんだと思う。

 

街中に咲いている桜のほとんどは、自生ではなく植樹によるものらしい。街づくりをする時に誰かがここに桜を植えようと声をあげたという事なんだろうか。春になる度に街の人が顔を上げて楽しめるように。そういう仕事をしている人たちがいるんだろうな。ほんとの所は知らないけれど、ロマンがあればそれでいい。桜にロマンは付き物だ。

 

また来年、今度は満開の下で会いましょう。