相当な夏日になることが分かっていたの水遊びができる公園へ出かけた。
僕のウッカリで水鉄砲やらのオモチャを忘れてしまったけれど、子どもたちは水だけで随分楽しそうにしていた。子どもって水が好き過ぎやしないか。キッチンで、風呂で、洗面所で、水を使うシーンがあれば遊ぶ機会をうかがっている。その水好きな子どもたちも今日の炎天下は疲れたらしく帰りの車が動き出してすぐ眠ってしまった。
ステレオの音量を、走行音と同じくらいの大きさまで絞る。いっそミュートしてしまってもいいのかも知れないけれど、こっちの方がよく寝てくれる気がするし、音楽とロードノイズが混ざった音がいい雰囲気を作ってくれる。いい時間をすごしている。
この"いい時間"は、たとえば学生時代のプール後の授業とか、部活仲間との帰り道とかと似ている。大人になってからそうした時間を感じる事はないんだと思っていたけれど、そんなことはなかった。間違いなく、今豊かな時間の中にいる。
スースーと寝息が後ろから聞こえてくる。ささやかな幸せではあるけれど、今の自分を支えているのはこうした小さな積み重ねなんだと子どもたちに教えられる毎日だ。