朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

雨の日のコーヒーは美味いか

僕が恰好いいと思う男は、雨の休日にコーヒーを飲んで、"悪くない"と言えるような男だ。

例えば、あのダニエル・クレイグが雨の休日にコーヒーを飲んで、"悪くない"と一言もらしたとしたら、悪くないのは、天気もだし、珈琲の味もだし、今日の行く末も悪くないと思える。そういう全てを背負って"悪くない"と言えちゃう人に憧れる。

コーヒーを淹れている時点で何となく気づいたけれど、コーヒーは匂いが結構重要なポイントを占める嗜好品だった。今の僕は嗅覚が完全に治りきってないので、飲んでも"悪くない"とは言えない。嗅覚が確実に悪い。ただ、ゆっくりと回復してきているから、まぁのんびりいくしかない。

ちょうど今回 淹れた分で豆が終わった。このタイミングもちょうどいいかも知れない。月曜には職場復帰するし、諸々がまたいつも通り回り始めると思う。そしたらコーヒー豆を買いに行こう。妻と付き合っている時に行ったコーヒー店。子どもたちが生まれてからも時間をみつけて夫婦で通っている。豆を買って、挽いて、淹れる。些細なことかも知れないけれど、それがとても好きだ。コーヒーを淹れた日はしばらく部屋の中にいい香りが漂っている。外に出て玄関を開けるとそこにもコーヒーの香りを感じる。コーヒー店の方のまっすぐな仕事のおかげだ。

 

コーヒーを飲んだあと、息子に「ジャンボリミッキーを一緒に踊ろう」と言われテレビにYouTubeを点ける。
ご存知だろうか、ジャンボリミッキーを。ファンタジーの皮をかぶったブートキャンプだ。5回は繰り返したと思う。息子も娘も風呂から出た時みたいに汗びっしょりだった。「3人ともお風呂いっといで」と妻が笑いながら言った。

いっぱい動いたからなのか、ちょっと気持ちが上を向いたからなのか、コーヒーの匂いが鼻先をかすめた気がした。

悪くないだろぅ。

 

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