朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

月明り

レースカーテンの向こうに月が出ていることに気付いた。月が出てるよ、と息子に教える。すると息子は娘を近くに呼んで「お月様が見える?」とカーテンを開けた。ベッドに子どもたちの影が落ちる。部屋の照明を落としていたので月明りが際立った。

 

月を目で見た時の光の印象からすると、月明りが作る影は思いのほか濃くハッキリとしている。光学?物理?ちょっとどの分野が専門になるのかも検討がつかないけれど、月の光は何かそういう特性があるんだろうか。

太陽とは、いつもとは違う光の下でこそ分かるものがあるのかも知れない。

 

なんとか、寝かしつけから生還し家事の続きに取り掛かる。「おもちゃ箱をひっくり返したような」という表現がある。今夜は たとえではなく、本当にひっくり返っている。床に広がる色とりどりのオモチャ。これはオモチャの皮をかぶったマキビシだ。

片付けても明日の朝には元通りという現実からは目を背けていく。

月の終わりは幼稚園から今月の記録的な冊子を持ち帰ってくる。先生が撮った子どもたちの写真と手書きの文章。これを子ども一人ひとりに向けて作るのか。ほんとにただただ頭がさがる。先生の撮った写真に写る子どもたちの表情は、いつも僕が見ている顔とは少し違う気がする。なんていうか、家にいる時よりも大人びた感じがする。いつも一緒にいるから、近すぎるから、見えない表情ってのもあるのかな。

少し冷えてきたので寝室の窓をしめに行く。月明りが息子の輪郭を少し濃くかたどる。娘は妻の腕の中に雲隠れ。おやすみなさい。