前橋ブックフェスに行ってきた。
前回に引き続き、今回も行けるか雲行きが怪しかったけど、土壇場でなんとか数時間だけ暇をひり出せたので会場へ。
この時間帯なら空いてるだろうと思ったけど道が混んでいた。いつもは【空】のサインが目立つパーキングも【満】をチラホラ見かけた。
会場に着くと、アーケードにたくさん本が並べられていた。それを見るだけでもわくわくする気持ちになった。開かれた図書館というか、そんな印象を受けた。夢中で背表紙のタイトルを読み歩く。しばらく下を向きながら本を眺めていたんだけど、ふと顔をあげると人がかなり増えていた。街中にこんなに人がいるなんて初めてみたかも知れない。お祭りでももうちょい少ないんじゃないか…それは言い過ぎかな。でも、ビックリする人の数だった。
気になれば手に取ってみてくださいね、とスタッフの方が背中を押してくれた。背表紙を読みつつ、手に取ってクルっと手首を返して表紙を見る。この動作も本を選ぶときならではなのかな。好きな本を見つけるだけではなくて、本にまつわる色々なことを見つけられるイベントになっている気がした。
今回は都合がつかなかったけど、次回は家族も連れていきたい。いつも妻と子どもで図書館に行って僕の分を選んできてくれるけど、その選書がまた絶妙だ。今も我が家ではこの習慣が続いているので、次回のブックフェスでやってみたい。
前橋にこんなに人が集まるようになるなんて、地元民として嬉しいと同時になんだか不思議な気分だった。
30年前くらい、子どもの頃は両親と祖父母に手を引かれて休みの日は街中で過ごすことが多かった。割と周りの友人たちも同じような思い出を持っている。でも次第に街中がシャッター商店街と呼ばれ、過疎具合が教科書に載った。そこから数十年、僕の街中への興味関心は薄れていく。たぶん大多数の人は同じような感じだったはずだ。
2年前にも同じようなことを書いていた。ちょうど1回目のブックフェスが開かれる頃だ。
そんな状況下でも街を元気にしようと尽力されていた人たちがいると思うと、頭が下がる思いです。街が元気になってきた頃合いを見定めて、エイっとその勢いに乗っかってしまうのは悪いような気もするけど、きっとそういう僕みたいな層も必要なのかもしれない。
ブックフェスでは地元誌 上毛新聞の号外に 糸井重里さんや小川市長をはじめとした方々のインタビュー記事【外から見た前橋】が載っていた。
街の中の人と、外の人たちの力もあってここまで元気になってきた。僕みたいに横から見ていた人たちも、ちょっと力を出したいところ。同じ横でも傍観ではなく伴走くらいなイメージでいきたいな。
ホントはもっと写真を撮る気でいたけど、僕の予想以上にたくさんの人がいて、これはカメラの出番は選ばないとだなぁと思った。それだけ前橋に人がいるなんて嬉しいことだ。色々と変化が起こっているのが目に見えてわかるようになってきた。様々な賛否はあるんだろうけど、街は元気な方がいい。
明日も前橋が元気でありますように。