朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

炭と写真

 

 

七輪に旬があるなら、火の温かさをありがたく思えるこれからの時期なんじゃないか。そういうわけで庭で七輪をやった。

外で肉を焼くならゴールデンウィークや夏の印象が強い。僕自身もあったかい時期にやるもんだという先入観があったけど、去年、曇天の下、友人と七輪会をやったことで寒いなかやるのも悪くない、むしろベストなんじゃないだろうかと思うようになった。

今回は寒さはまだ感じないけど、子どもたちと七輪を楽しむにはいい気温だった。

 

写真を撮っている人にはお馴染みのシュポシュポ。炭を熾すときや、炭が灰をかぶった時に重宝している。最近はカメラより炭にシュポシュポやってることの方が多い。

 

 

 

今回は風が強くて周りのものが飛ばされて落ち着いて焼けなかったのがちょっと悔しい。写真もかなり枚数が少なった。

 

 

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子どもが楽しそうにしているとやっぱり気持ちが楽だ。

 

脱法焼きマシュマロ(合法 )。香ばしさと罪深さが最高。外でコーヒーを淹れようと思ってたのに見事に忘れた。風が強かったし、ゆっくり出来やしなかっただろうなと自分を納得させた。

 

息子が2歳くらいの時にじぃじにせがんでかってもらった青いジュウノウ。

僕は息子がこれを手に入れるまで十能(ジュウノウ)を知らなかった。炭や灰を運ぶときに使うものらしい。息子のもとに来てから長いこと砂遊びのアイテムとして使われてきたけど、最近は本来の用途でも使うようになった。

 

残った炭はポットに入れて、次回に活かす。一度火のついた炭は火が付きやすいからと友人からこの方法を聞いて以来 丸パクリしている。炭と一緒に楽しさも次回に託すような気さえする。

 

お開きになったあと、遊び足りない子どもたちは庭で砂遊びをはじめた。僕もカメラを持って庭で遊びはじめた。畑の手入れをするわけでもなく、なんとなく生えてる野菜を眺めたり、雑草を日に透かせてみたりした。小一時間くらいだったけど、随分ゆっくり出来た気がした。世の中みんな頑張りすぎだから、たまには空を見上げてトンビでも数えてよう。

 

太陽が沈むのと子どもたちが家に入るのは、どちらもいい勝負だった。子どもたちといつもより少し早めの風呂に浸かる。今日は楽しかったね、と一番楽しかったであろう僕が言う。すると

「焼き鳥と砂遊びは思い出だよ」と娘が言った。この言葉が聞ければ他に何もいらない。それくらい嬉しかった。この日を撮った写真を見返した時、この楽しさがずっと先の未来にも託されていくような気がしていい趣味をやってるなと嬉しくなった。