朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

楽しい、冬ごもりを

カレンダーで今日の位置を確認する。いよいよ年の瀬なんだなぁという実感がわいてくる。スーパーで買い物をしている他の人たちも、僕らと同じように年末年始の買い出しに来ているのかも知れない。

この時期が一年の中で一番好きな僕にとっては、買い物もどこか楽しいことの準備をしているような感覚がある。

すれ違う人のカートに積まれた食材を見て、色々と想像してみる。足が早いのはきっとクリスマス用かな。カップ麺は年越しそばとして食べるんだろうか。

 

家を出るときに「なんのお買い物?」と娘が妻に聞いていた。

「冬休みの準備だよ」と妻が答えると、嬉しそうにニコニコしていた。"冬休みの準備"という言葉がなんだかよかった。楽しいことがやってくる。そうやってわくわくしながら過ごす時間をこの子たちにたくさん経験させたいなぁと思った。

 

 

子どもたちが真剣に冬のおやつを選んだり、妻が選ぶ食材で何を作るのか尋ねたりする光景はいつも通りのスーパーでの光景だ。だけど、冬休みの準備をしていると思うだけで大人の僕も気持ちがワクワクしてきた。

 

 

みんなで買い物をしているときに、一冊の絵本のことを思い出した。

それは子どもの頃、よく読んでもらった絵本で 『たのしい ふゆごもり』という名前だった。絵本の中で くまの親子が冬ごもりの準備をする描写がある。とてもあたたかく、どこか優しい彩りをイメージさせる一冊だった。あたたかい飲み物を飲んでほっと一息ついたような安心感を与えてくれる。冬の冷たさや冬枯れの寂しさを遠ざけてくれる。そんな一冊だ。

この絵本が大好きだったから、僕は冬が好きなのかも知れない。

寒いけれど冷たくはない、そういう冬の過ごし方を『たのしい ふゆごもり』が教えてくれたのだと思う。

 

寒くなると普段は気づかない人やモノの温もりが際立つ。さながら、冬にカップから立ち昇る湯気みたいだ。夏もそこにあるはずの温度が、季節が変われば湯気となって目で見て分かるようになる。人の優しさも寒くなるほど、目の前を漂う湯気のように感じ取りやすい気がしないかな。

僕はそんな気がしてならないし、お互いの優しさに気づけたらきっとあったかい冬が過ごせるんじゃないかな。

 

 

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