息子はどうやら動物が好きみたいだ。実家の犬や猫を大変気に入っているようで、「わんわんニャー」と言いながら僕の手を引き、度々実家に上がり込んでは犬と猫を撫でている。正確に言うと、僕や妻に撫でさせている。自分で撫でなくともそれで満足な様子。そんな息子だけれど、動物が口を大きく開ける様子を見ると怖さを感じるようになったらしく、Eテレでカバが口を大きく開ける映像が流れると僕に抱き着き、映像が終わるまで顔をうずめている。もっとワンパクでもいいんだけどと思いながらもその仕草が可愛くてしょうがない。
犬と猫以外の動物も見せたくて、先日 動物園にいってきた。ライオンよ、どうか口を開けないでおくれと僕は心の中で念じました。息子はライオンを指さして「わんわん」と言っていた。そう言われると、あの風貌は大型犬っぽい気もする。
自分の何倍も大きなものを目にして少し緊張していたみたい。僕もちょっと背筋がピンとなった。いざライオンを目の前にしてみるとネコ科の動物とは思えない。それはイヌっぽいということではなく、飼いならすことは無理という意味合いで。たぶん勝てないと思わせる獣っぽさを感じた。
獅子の子落としという言葉があるけど、息子が物事を自分で判断できるような年齢になったらある程度試練を与えた方がいいのだろうか。息子を谷に落としたとして、その谷は本当に落とすべき谷だったのか。そもそも谷に落とさなくてもいいんじゃないか?なんて事をぼんやりと考えてた。焦らず、惑わされず、実直に息子と向き合っていくのがいいんだろうな。ライオンさん、お宅はどうだったの?と聞きたくなった。
絶好のシャッターチャンスも、ピントは大型連休中。