朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

日々を撮る

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今日の予定は回転寿司とスーパーでの買い物。けれど予定はあくまで予定であって、急に公園へ行きたくなる事もある。

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こういう事があるからやっぱりカメラは持って出かけた方がいい。最近、絞って撮る事が多かったけど今日はなるべく開放気味で。何でもかんでも開放で撮るもんじゃないっていうのも分かるけどやっぱり開放気味が好きだ。

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そしていつもは寝かしがちの撮影データも今日は即日現像。きっと明日の現像と今日のものとでは違う写真になるので面白い。ただ今日は何だかいい1日だったので 今日見た景色は今日のうちに写真にしておこうと思ったんだ。

 

神流川 清流と沼と写真

 

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神流川群馬県の南西部を流れる清流。「平成の名水百選」に名を連ねているらしい。水がきれいなのは前から知っていたけど、こんな百選に選ばれているとは知らなかったな。この認定は平成20年に受けたものらしいけど9年経って環境はどうだろう。変わるとしたら良い方へ。そう在りたいですよね。

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神流川渓流域は鮎やヤマメの住処としても知られていて、春先は釣り人の姿がよく見られる。川を覗き込むと、その透明度から泳ぐ魚がよく見える。桜が散って藤の花が咲く頃になると、渓流を下った先の集落の空には鯉が泳いでいる。

 

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もう少し小規模なのかなぁと思っていたけれど、これはいい期待の裏切り方だった。鯉のぼりは川の両端からワイヤーで吊るされている。川幅はそんなに広くないにも関わらず見応えがあった。これは対岸が少し山のようになっているのでその高低差を利用して縦方向にも広がりを持たせていたからかも知れない。その姿は登竜門を登るが如く、清々しい。

 

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写真は3年前に撮ったもの。今は会場の設えが変わっているかもしれないが、今年も鯉のぼりは泳いでいたそうだ。神流の空気はどうだろう、今も澄んでるのだろうか。

 

撮影フィルムはPRO160NS。いつもより色鮮やかに感じた。光の具合なのか、この時の現像に依るものなのか…写真は奥が深い。写真について知らない事が多い分、知っていく過程や発見した瞬間が面白い。レンズ沼やカメラ沼と言われる事があるけれど、沼にハマっていく過程はきっと自分では気づかないんだろうな。きれいな川で水遊びしてたら、足下は沼地で笑顔のまま沈んでいく感じだろうか。それはさぞ楽しいだろうなぁ。きれいな清流にダイブしたら沼だったなんて素敵だ。どんどん写真にハマったらいいですよね。昨日レンズを買ってしまったのでちょっと昂ぶっている。待ち遠しいなぁ。早く撮りに行きたい。

 

 

 


最後に、この神流町は近くに恐竜センターという施設があり、センターの指導の下、化石の発掘体験もできる。自由研究なんかにも良さそうだ。神流町バーベキュー、川遊び、化石発掘とちびっ子が好きそうなものが揃っているので、お近くにお住まいの方は夏のお出掛け候補の片隅に神流町を。

town.kanna.gunma.jp

www.dino-nakasato.org

 

さじ加減

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今年のゴールデンウィークは行きたかった場所にも行けたし、のんびりと家の事も出来て攻守のバランスが取れていたと思う。写真は撮っていたかというと、今回はあまり撮っていない。そんな日もたまにはある。そういう時に撮った写真はあまり好きになれない。そんなの自分のさじ加減だろって事になってしまうけど、さじ加減て大切だと思う。 

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昨日、今日とカメラは置いて近所をぷらぷらしてきた。歩いているとちょっと撮りたいなと思う瞬間が訪れる。そんな時はやっぱりカメラ持ってくれば良かったと思うわけだ。自分でカメラを置いてきたのだから当然なんどけど。そうやって小さじ程度の楽しさを大さじへと盛っている。

 

May the 4th be with you

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遠い昔、遥か彼方の群馬県で、映画『エピソード2/クローンの攻撃』が公開された。

その劇中でR2がブースター(?)から火みたいなものを噴出しながら空を飛んだのだが、若き僕はそのシーンに心を撃ち抜かれた。

「カッコイイ。今までかわいいやつと思っていたR2がカッコイイ。」

映画を鑑賞し終わると感情の昂ぶりに身を任せ、僕は売店で飛行中のR2をモデルにした上の写真に写っているストラップを買った。
しかし、当時はまだ携帯電話を持っていなかったのだがどうしてもR2のストラップを身に着けていたかった僕は通学に使っていたリュックに付けることにした。

高校に進学した後も、大学に進学したあともリュックに付けていた。リュックを買い替えても必ずどこかにR2。途中で「ちょっとイタいな俺」と若き僕はそんな青臭い思いを抱いたりもしたが、バッグの内ポケットなどに取り付け、その後もR2と共に色々な場所に出かけた。

やがて運転免許を取得。僕は車を買い、同時に車の鍵を手にした。R2-D2は車の鍵と一緒にキーホルダーに取り付けることにした。このストラップを買ってから15年が経った。僕の扱いが雑なせいでR2はボロボロになってしまった。ストラップの取り付け金具もだいぶガタが来ていて、いつ切れてもおかしくない。よくもってくれている。

ルークが駆るXウィングにはR2が乗り、その行く末をサポートするわけだが、僕もどこかでそんな二人の関係にあやかりたかったんだと思う。このR2ストラップがあれば、何かしら壁にブチ当たったとしても急旋回、急浮上。上手く突破できるはず。
ストラップは今や僕のお守りとして、まさにR2-D2の役割を果たしてくれている。

花芥

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桜の穴場スポットからの帰り道にあった公民館。思わず車を停め、カメラと外に出る。提灯が吊るされているところ見ると、ここで地域の花見が催される予定なんだろう。しばらく桜を眺めていると近くから子供たちの甲高い声とバーベキューのいい匂いが漂ってきた。誰もいない公民館、姿なき賑わい、満開の桜。ついつい感傷的な雰囲気にぽっかり包まれる。

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おまけにいい具合に雨粒が仕事をしている。

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景色全体から春の切なさを演出されているような感じがした。

海とロマン

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三月の新潟、日本海。景色が少し霞んで見えるのは風に巻き上げられた波飛沫のせいなんだろうか。群馬だったら、からっ風が砂を巻き上げてもう少し景色が茶色い気がする。

 

 

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夏になれば海水浴場として賑わうんだろうか。波打ち際をキャッキャするには早過ぎたようだ。

 

 

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しばらく砂浜を歩いていたら、瓶を見つけた。中に手紙は入っていなかった。手紙入りの瓶に出会う確率はいかほどなんだろう。フィクションの中だけなのか。フィクションに憧れて実際にやっちゃう人もいるだろうから、出会う確率はゼロじゃない。いいなぁ、ロマンがあって。海はロマンがある。海なし県民なもので海にまつわるものへの憧れが強い。

 

 

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新潟へは、海を見に来たのではない。寿司というロマンを求めてやってきたのだ。天然ブリが今でも口の中で踊っている。いいロマンだった。

 

 

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ここを後にする時、次は写真を撮りに海にこようと思ったけど、このくらいのスタンスで撮る写真が1番好きなんだよなぁ。

暮らしの跡

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 僕が中学に上がるまで、家族4世代で暮らしていた家。この写真に写っているのは、ひいばあちゃんの部屋だった場所。初ひ孫(そう呼ぶのか知らないが)だったのでだいぶ可愛がってくれた。この部屋に行くには

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この廊下を通らなくちゃならなくて、小さい時はここが怖かった。今でも記憶がそうさせるのか夜はちょっと近寄りがたい気がする。

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お勝手。キッチンじゃなくてこの場所はお勝手。近所のじーちゃん、ばーちゃんがふらっと茶を飲みに来ていたもんだ。その為か湯呑やらお茶請け用の小皿がうちには沢山あった。勝手口の脇に腰かけて一緒になってお茶なんか飲んでちょっと大人の気分を味わってた少年時代。
最近「お勝手」が日本語から消えかけているらしいけど、確かに僕自身も遣っていない。生活様式が変われば、言葉も変わる。
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ひいばあちゃんがこのハサミを使っていた事を今思い出した。見つけた時はただのハサミとして撮ったが、写真を見た瞬間、これひーばあちゃんのだ!と一人衝撃を受けた。花も新聞もこれで切っていた。

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障子と椅子。大正ロマンていうのはこういう和洋折衷がもっとうまい事混ざっていたんだろうけど、昭和のものはなんていうか独特だ。

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 窓越しの光にさえ、どこか懐かしさを感じる。僕たちの暮らしの跡。