朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

幡野広志さんのワークショップへ

前橋の自宅を出るとき、ちょうど朝日が昇ってきたところだった。妻が事前に用意してくれたパンをかじりながら駅に向かう。 

写真家、幡野広志さんのワークショップに参加するため久しぶりの電車で東京へ。

 

andrecipemarket.shop-pro.jp

 

群馬近郊は車移動が基本なので、電車に乗ると気持ちが昂る。6時4分。朝の駅にいるってだけで楽しい。

 

2時間ほど電車に揺られ会場の最寄り駅に着く。昔から集合時間より早めに現地にいたい派。早めに着いてすることと言えば撮り歩き。カメラを持っていると待ち時間という考えがなくなるのがいいところ。

 

東京タワーだ。

駅を出たあと、パンが焼ける匂いがした。匂いの方に進んでみる。早すぎて開店してなかったけれど、きっといいパン屋なんだろうな。知らない街を撮り歩くと地元にもあるような店先や看板などにも視線が飛ぶような気がした。いつもより時間をかけて歩いていたと思う。道の奥に桜が咲いていることに気付いた。

 

 

桜が咲いていたのはコーヒースタンドだった。

note.com

たまたま見つけたらドラマがあってカッコいいけれど、えんどうさんがコチラのお店に伺った際の写真を見て絶対行こうと思って下調べをしていた。でも桜の木があるのは知らなかったのでちょっとしたサプライズ。

 

バリスタの方に豆の説明を聞く。豆の風味がより分かるよう浅炒りを取り扱っているとのこと。普段は中煎り以上の豆で淹れることがほとんどなので、新鮮だった。「他のお客さんの顔が写らなければどんどん撮ってください」と言われたので、それじゃぁと一枚。コーヒーのこと、楽しそうに教えてくれる方だった。

 

エチオピアを淹れてもらう。器を置いたらいいところに花びらが降ってきた。

 

浅煎りのエチオピア伊予柑や八朔のような爽やかさと苦みが最高だ。やっぱりプロが淹れると美味い。ワークショップ前でちょっと緊張していたけれど、この爽やかなコーヒーの味が気分を軽くしてくれた。ごちそうさまでした。

 

ワークショップはとても楽しかった。そしてとても勉強になった。

 

今回ワークショップに参加した理由はざっくり言うと二つ。

一つ目は、正しい基本を知っておきたかったから。趣味でやる分には誰かに迷惑をかけなければ正解も不正解もない。そうなんだけどれど、それでも何か勘違いしている所があるんじゃないか?みんなやってるけど実際どうなの?というものがいくつかある。そうしたモヤモヤすることとキレイさっぱりオサラバしたかった。

 

二つ目は、より楽しく撮りたいから。
趣味で好きなことを続けていると、たまに退屈な期間(それでも楽しいけど)がある。もっと前みたいに新鮮さを味わいたいという思いと、自分の写真のいい所・だめな所を知ってもっと楽しみたいという気持ちがあった。自分の写真をきちんと見てもらうことでもっと写真が好きなるだろうと思った。

 

それと、三つ目は以前Twitter上でのRAW現像企画で幡野さんに指南していただいてから、RAW現像と撮ることがとても楽しくなった。そして写真を通じて友人もできた。職場での撮影とRAW現像が仕事として認識してもらえた。これは直接お礼を言わなければと思ったからだ。

 

ワークショップを通じて、上に書いたことは全部達成できた。

そしてお待ちかねの小池さんによるごちそう。美味しいだけでなく、なんだかとてもいいにおい。見た目も食欲をそそる。料理もデザインというか、色んな気配り技術の上に成り立っている。料理のワークショップとかあったら楽しそう。

 

ワークショップで教えてもらったことはどれも大切なことばかりだった。その中で、家族写真や、周りの人たちを撮ることが多い僕にとって一番響いた言葉が

誰のための写真なのか考えましょう

という言葉だった。もしかしたら人を撮るとき以外もこの考え方は大切かも知れない。写真を撮るとき、現像するときには思いやりを忘れないようにしたいな。

 

あっと言う間に夕方になった。夢中になり過ぎて水を飲むのを忘れていて帰りにガブのみした。

幡野さん、小池さん、狩野さん、辻さんに改めて感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました。

 

 

帰りに妻と子どもたちにワッフルを買った。出先での楽しみの一つがお土産えらび。地元でも買えるかも知れないけど、なんか特別感がある。

帰宅後、道中の話やどんなことをやったのか妻と話す。ワークショップで妻からもらったカメラストラップを褒められたと伝えると「いまスッゴイにやけてるよ」と言われた。そりゃ嬉しかったからね。

 

翌朝、憂鬱な月曜日、お土産のワッフルが幼稚園に向かう背中を押してくれたみたいでよかった。1日自由にやらせてくれた家族にも感謝だ。またたくさん撮っていこうと思う。