朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

月曜日の阿修羅

この秋で一番の冷え込みだったらしい。外に出た瞬間、吸い込んだ空気の冷たさにちょっと驚いた。

 

草木も車も霜が降りていた。秋霜烈日の前半2文字は感覚的にどれくらい厳しいものか分かりづらいが、今朝の寒さがまさにそれだ。

幼稚園へ向かう車の中では、子どもたちが息の白さを面白がって何度もハァ~とやっていた。ちょうど朝日に向かって走っているから、子どもたちには陽の光の中にゆらゆらと白い息が見えてきれいだったろうな。月曜の朝なのにみんな心に余裕がある。

そんな風に思っていたのに、工事の渋滞に巻き込まれ、信号には3回休みをくらう。

駐車場についてトランクを開けると、月曜日ならではの大量の荷物が僕に追い打ちをかける。いつも娘を左手で抱っこして、右手は息子の手を握るので、荷物が多い月曜日は手が足らない。借りられるのなら猫の手というより阿修羅がいいな。重い荷物は右手に集中させる。とりあえず複数の手提げの持ち手を首にかけ、息子には僕のベルトを絶対離さないよう言って、慎重に駐車場から幼稚園までの道のりを行く。修羅の道だ。

 

子どもたちを預けて時計を見るとかなり危険な時間だった。そんな時こそ安全運転。オッチョコチョイなので慌てるとロクなことがない。

あちこちで工事がはじまっていて必然的に急がば回れ状態だった。おまけに法定速度以下で走る車が何台か前を進んでいる。ありがたいような迷惑なような。遅刻スレスレのところを法定速度以下で進むスリルと言ったらない。でもおかげで安全だ。

ほんとにギリギリ始業時刻1分前に滑り込んだ。悔しいけど、なんかラッキーと思う自分もいた。

そういえば、興福寺の阿修羅像の表情をAI分析させたら悲しみと喜びの両方を含んでいるという結果だったらしい。よくわかるよ、阿修羅。どっちつかずの週初め、今週もあるもの全て抱えて気持ちだけでも八面六臂の活躍といきたい。