朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

かすみの除去

地元のちょっとしたイベントに行ってきた。

子どもとこうしたお祭りに行くのは、初めてだったかもしれない。コロナ禍で軒並みイベントがぶっ飛んでいたし、その前は息子のイヤイヤ期にぶち当たっていた。そんなわけで何のハードルもなしにこういうイベントに参加するのが新鮮だった。

割りばしの鉄砲、馴染みのある型式とちょっと違う。僕が知ってる型式は銃のグリップ部分も割り箸でできてるやつだ。あのタイプは撃ってるうちにゴムにテンションがかかりにくくなっちゃうけど、洗濯ばさみタイプはテンションが弱くなることがない。

子どもでもゴムがひっかけやすいし、発射が簡単だ。おもちゃも進化してる。割り箸鉄砲なんて、昔からあるおもちゃなのに進化してるんだな。なんか映画でいうリメイク版みたいだ。シン・割り箸鉄砲。そういう感じ。

 

 

何人か見知った顔に声を掛けられる。そんな経験も久しぶりだ。中には20年ぶりくらいに会った人もいたけど、お互いよく分かったなぁと感心した。

 

息子お目当ての煙体験ハウス。消防車とパトカーも来ていて記念撮影ができるようになっていたけど拒否する息子。なんだかその気持ちがよく分かる。僕も子どものとき、そういう場に出ていくことが物凄く嫌いだった。強く反発する気持ちっていうより、恥ずかしさと自分のやりたい気持ちの折り合いがつかない状態だったんだろうな。

そんなハシモト少年も気づけばホイホイ前に出ていけるようになったんだから、分からないもんだなぁ。

かすみの除去を少しかけた。

煙で周りはおろか、自分の手足さえよく見えない。幼稚園児の心の機微というのはそういうものかも知れない。他人に理解してもらう事も、自分自身を分かってあげる事も難しい時があるんだろうな。自分の位置を、自分の大きさを確認しながら少しずつ前に進んでいく。

 

外に出た。もう一回行こう、息子が手を引く。息子ごしに煙の中で昔の僕を見たような、そんな感じがした。