朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

田植え2023

天気は晴れ。時々薄い雲がゆっくり流されていく。ここ数年のうちで、いちばん田植えがしやすい天気だったと思う。

 

今年は末の弟も田植え機パイロットに志願した。習っておいた方がいいかなぁと思ったらしい。

去年は田植え機の音が怖くて泣き出した娘も、あぜ道で楽しそうにしていた。田植えを何年かやってみて思ったのだけれど、少人数でやるもんじゃない。昔は家族総出でやるものだった。もっと言えば家族というか一族というか、周り近所を巻き込んでエイヤーって勢いでやってたと思う。人手が必要。それと何より痛感しているのは、エンタメ的にというかイベントとして楽しんでやらないとしんどいということ。

 

うちは、作業というより一大イベントとしてやっている感じが強い。兼業でやるならそれくらい楽しんでやった方がいい。田植えのタイミングで東京の弟が帰ってくるので、子どもたちと両親は喜ぶし、昼は妻が田植え弁当を作る。休憩のとき田んぼで食べるメシの美味いこと。今年は豚汁と五種類のおにぎりだった。

 

 

妻が今年用の献立を考えているときに「軽バンがあるし、キッチンカーみたいにしてみれば」と冗談で言ったら、鍋に豚汁を作って本当にキッチンカー方式で田んぼにやってきた。

好物は?と聞かれたら この豚汁と答える。最後の晩餐は自分たちで作ったご飯と、妻の豚汁と心に決めている。

牛肉と山椒のやつ。

一番人気は味付け煮卵入りのやつ。一昨年くらいから田植え弁当にラインナップされてから、ことあるごとにみんなが「あれがうまいんだよなぁ」と話のネタのなった。

 

田植えは好きか聞かれると、なんて答えていいのかよく分からない。好きか嫌いのどちらかで答えられるものではない。田植えありき、米ありきの生活。No Rice, No Life.

 

息子は幼稚園でお代わりしまくるので 先生から白米王子の異名でよばれているらしい。この前、保護者面談の時に「お昼にお代わりを1,2杯食べて、残ったごはんで小さいおにぎりを作ると5、6個食べるんですが、お家で夕ご飯は食べられていますか?」と先生が心配そうに聞いてきたらしい。

「帰宅しておやつにおにぎりを食べた後、夕食もきちんと食べます」心配ないですよと妻は笑って答えたそうだ。

父がうちの子どもたちの食いしん坊エピソードを耳にすると「また苗の量を増やすかぁ」とお決まりのセリフを口にする。僕や弟が結婚して妻や義妹ちゃんが家族になったとき、息子や娘が生まれたとき。家族が増えるたび、苗を増やすかと父が言う。

苗を増やすと大変だけど父が嬉しそうだから、僕ら兄弟は、気楽に気長に田植えが続けられたらいいよねって話をよくする。田んぼは家族の形を映しだしているなぁ。

 

大きくなれよ。苗はじぃじが増やしてくれる。