気温も景色もすっかり冬の底だけれど、秋の写真に少し寄り道。しばらく撮っていなかったFM2にKodak Proimege 100を入れて散歩に出かけた。
軽快にシャッターが切れる。ちょうどいい重さ、フィット感。そして「写真撮ってる」感が半端ない。この日はプラナー1.4/50 ZF.2が付いてる。最近はフィルムカメラで撮影するときは、カメラ自体も撮っておいて現像から戻ってきた時に撮影日と撮ったカメラがすぐ分かるようにしている。でもよく撮り忘れるので、忘れっぽい性格をどうにかしないといけない。
今の景色は冬枯れしているけれど、フィルムの中は秋の真っただ中。青空と稲穂の緑が気持ちいい。このフィルム、色が優しくて素直な感じがいい。
赤城山に雲の影が落ちている。その影の形が変わっていく様子を、歩きながらボーっと眺めていた。「なにもしない時間」ていうのは人間にとってかなり重要なんじゃないかと思っている。ただほんとに何もしないのも難しいので、そこいくと散歩はすごくいい塩梅だと思う。構図だなんだ考えずに、無意識に近いような感覚で好きなように写真を撮った。
田植えや稲刈りの時期は近所の人たちがいたり、苗や稲穂で鮮やかで1年で最も田んぼが賑やかな時期だろう。
畑の色合いとトラクターの配色がマッチしていて好きな一枚。緑のボディに黄色いホイール、ジョンディアの登場。カッコいいんですよね。エンブレムは鹿です。ジョンディア、マッセイファーガソン、ニューホランドこの辺りの外国製のトラクターってデザインが恰好いい。最近のは変身合体しそうだし、少し前のはクラシックカー然とした小粋ないで立ち。
偶然だけど、2人の服の色が景色の色に合っていて好きな一枚。水平とれてないけど、そういうのはいいやってくらい楽しく撮れた。最近ママを妹に独占されていたので、久しぶりの母子水入らずを少し離れたところから。息子よ、わかるよ。お兄ちゃん業も大変だよなぁ。
最近息子は僕たちから離れた所まで走っていったり、一人遊びを工夫したりまた少し大きくなったのかなぁと感じることがある。一方の娘は妻にベッタリで、姿が見えなくなると泣いてしまう。近づいたり離れたりを繰り返して大きくなっていくのかな。
家族という周回軌道上を今日もゆっくり廻っています。