朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

めぶく、前橋

5年ぶりに前橋の街中を歩いた。友人から写真を撮って欲しいと言われたので記念写真を撮りつつ、気の向くまま前橋市内を撮り歩く。

 

街に人がいるのは当たり前のように思うかも知れないけれど、前橋の街中は本当に人がいない時期があった。だけど今年は人が歩いていた。そしてそこに僕たちも含まれている。僕たちのように久々に足を運んだという人が他にもいたかも知れない。

 

この街はシャッター商店街の一例として社会科の教科書に載った。僕の代ではなく、弟たちの代でのことだったかな。当時の学生の間でも話題になった。確かに前橋の学生は前橋の街中には出かけず、高崎や伊勢崎へ出かけるのが休日の定番だったから、地元だというのに、どこか他人事のように思っていた。それくらい街に興味関心は薄かったんだ。

街中が寂しい時代が数十年は続いたかも知れない。きっとその間も街に活気を取り戻そうと尽力していた人が大勢いらっしゃったと思うけれど、その姿に見向きもせず、自分の生活だけを見つめていた。

シャッター商店街と呼ばれはじめて、どれくらいの時間が流れたんだろう。その呼び名を教科書で知った世代は大人になって社会に守られる側から、社会を守って回す方へと立ち位置が変わった。

大人になって、シャッター商店街の呼び名すら忘れかけていた頃、市がこんな発表をした。

www.city.maebashi.gunma.jp

めぶく。という言葉が、丸っこくてでもどこか強さもあって個人的に好きな言葉だなというのが第一印象だった。市を象るイメージもこの言葉のようになったらいいなと願わずにはいられない。

ようは再開発というか、リブランディングというか。とにかく街を元気にするってことだと思う。賛否あるんでしょうが、街は活気づいていたほうがいい。このビジョンを発端に、街中には実際に新店や人の集う場所ができたそうで、人が戻りはじめているらしい。そんなことを最近よく耳にしていた。そしてこの日、実際に街中を歩いてみると、確かに人の出が以前より多くなったような気がした。新しい店、建物も増えている。海のない群馬で、浦島太郎体験をしている。おじいさんになる手前のおじさんで済んでよかった。

 

 

 

 

再開発の今のところの目玉スポットみたいな場所。周辺の小径が整備されはじめていた。

www.shiroiya.com

いつか中にも入ってみたい。

 

 

当時の最新を流行りをデザインに落とし込んだであろう壁。

新旧がない交ぜになって、街中に色々な時代の色んな思惑を感じる。

 

人を写した写真に、その人らしさが写せていると嬉しい。

 

この日のハイライトは、野良の電子レンジ。黒と白のツートンどうし記念写真を撮るべきだろうと思った。

2時間くらいかけて友人と街中を歩いた。いい変化のしかたをしているよね、ということを何度か話した。実際に歩いてみると、活気を感じる。人が戻ってきている。

 

そして今週末、今までにない形のイベントが開かれるらしい。

www.maebashibookfes.jp

どうか、定期的に開催できますように。行ける人は参加して楽しんでくれたら市民としてとても嬉しい。

 

これから、また街がどんどん変わっていくと思う。その過程を経験できるのはとても貴重だと思う。そして写真を撮ることを趣味にしているわけなので、もっとちゃんと街の写真も残しておかなきゃという思いに駆られた。カメラを持って、定期的に街に出かけよう。

明日も前橋が元気で在りますように。