朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

ネコを追う朝

窓の外を猫が横切った。ふいに「あ、ネコだ」と言った瞬間、子どもたちが目の色を変えて外に飛び出した。

2月の朝、屋外パジャマ。上着を持って僕も飛び出す。目が覚める。僕の身体よ、ヒートショックは大丈夫だろうか。四の五の言わずに着てくれよ、と子どもたちに上着を着せる。

子どもたちを追って飛び出た僕も防寒というには弱い格好だった。「上着を着てくるから待っててね」そう言って子どもたちは待っていられるだろうか、いいや待っていられない。そんなわけで「氷が張ってるぅー!上に乗れちゃうかも!」と大袈裟に言って惹きつける。子育てハックだ。これでアリジゴクにハマったアリも同然。その隙にカメラを取りに家に入った。

 

牛の飼料庫でお目当ての猫を発見した。以前は猫を見つけるとお構いなしに距離を詰めていた娘。その活躍もあって我が家の庭からノラ猫が姿を消した。庭に出ては「ニャンニャンいない...」と寂しそうにしていた。その反省を踏まえてなのか、最近では猫との間合いを測るようになった。

いい佇まい。なんとなくネコは昼間のひなたとか夕方の光が似合うイメージが強いけれど、朝日もきまっている。

 

ネコを見つけても満足するかと言ったら、それはまた別の話。僕が氷に乗れるよー!なんて言ったもんだから全部の氷を割るまで家には入らないと言う。墓穴を掘った、しかもなかなか脱出が難しそうな穴だ。

 

子どもたちを待たせている隙に上着を取りに戻ったはずだったけれど、僕はカメラだけを手に外に出てきてしまったので、いい寒稽古になりました。