我が家に冬がきた。空気が澄んでふだん見ているものが一層きれいに見える気がする。
日が傾きはじめる時間帯が結構好きなんだ。夕焼けになる前で、ちょうど影が伸びる頃。斜めから差し込む光が被写体を浮かび上がらせる。冬は光の当たり方が優しい。寒いから僕たちが勝手にそう解釈しているのかも知れないけれど、日当たりのいい場所を見るとついそちらの方に引き寄せられる。
最近仕事から帰ってくるとこのドアの曇りガラスの向こうに子どもたちピタッと張り付いて待ってくれている。
生活感は被写界深度の彼方に。
冬でもこの窓のお陰で晴れの日は温かい。
再び庭へ。何処かへ出掛けて撮る写真とは違うものだけれど、身の回りの光景を撮ることが好きだしそれが僕の写真の軸になっているのかなぁなんてことを思う。
逆光を狙いたくなる。ファインダーに光が写った時に、じんわりとにじむように写る。光が葉を透く様子もこのレンズを付けている時はよく撮っている。花は少ない分、果樹に目がいく。裏庭のミカンは今年も豊作でした。ジャムやソースにしていただいた。
子どもたちとワァキャー言いながらミカンを採った。野菜や果物を育ててみると季節を感じられるのがいいな。
Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF 購入から10年近く経つけれどいいレンズだなぁと思う。というか、そんなに色んなレンズを使ったことないので、割と好きになったら一直線。まで当時やっていた写真系のサービスflickerやfotologueで惹きつけられる写真のデータをみると「Carl Zeiss」という銘のレンズ表記がしてあった。この人たちと同じレンズ使いたいと思い立ち、購入を決めた。今思うとあのCarl Zeissはオールドレンズの方だったかもなぁと思うことがあるけれど、コシナさんが作ってくれたプラナーのことが僕は大好きです。