息子が卓上カレンダーを見ながら、あと何回登園すれば休みになるのか指さしながら慎重に数える。これが我が家の月曜朝の風景になっている。大人も子どもも、週初めの憂鬱は一緒だ。
カレンダーを数える指が随分ひくい所を指している。数字よりもカレンダーの位置の方が、月末という雰囲気が際立つ。
「2回行けばおやすみ?」と息子がかわいいことを言う。確かにカレンダー上ではあと2回行けば終わりに見える。正解を教えていいものか、妻の顔をうかがった。すると、妻はカレンダーに続きがあることを教えた上で「実は特別なお休みがあります!」と言って文化の日を指さした。たぶん妻は僕と息子の取り扱いが世界一うまい。
息子はゴキゲンになって、白米を一気にかきこんで「うまい、もう一杯」とお代わりをした。文化の日は晴天の特異日というくらいだから、月曜日の憂鬱を晴らすくらいどうってことないんでしょ。
まだ来てもいない文化の日のお陰で、優しい一週間がはじまった。