朝焼け3.7

目の届く範囲の、日記みたいな写真を撮っています。

息子と朝の散歩へ。実際はペダルを漕いでいたけれど、散歩気分だったのは間違いない。太陽の位置は目線の少し上。影が伸びて、日の光から黄色や橙色を感じる時間帯は光がきれいだ。

 

田んぼを吹き渡る風は、庭先に吹く風より少し涼しい気がする。近くの川や水路があるからなんだろうか。風に吹かれて肌が少し引き締まる。少し前までこの辺りの草花は葉やツタが目立つものが、青く強く図々しいほどに生い茂っていた。

今はどちらかと言うと線が細い草花が目立つ。穂や種子をつけて風に揺れるときれいに光る。

田んぼの様子を見たり、虫の音を聞きながら、息子と何枚もシャッターを切った。

 

 

「また、コーンスープ飲みながら太陽を見たいな」と息子が言った。

以前、初日の出をみた日のことが、息子の中に思い出としてに残っていて嬉しかった。あの朝飲んだコーンスープの味は僕も忘れられない。気温はどれくらいだったのかな。寒くて震えていたのは確かで、飲み込んだスープの熱が身体の中を通るのを感じた。あの朝の写真は今まで撮ってきた写真の中でも特別な一枚になっている。

 

nr-photo.hatenablog.jp

 

 

 

来年は何のスープが飲みたいのか聞いたら、やっぱりコーンスープかなと教えてくれた。どんな未来があるのか分からないけれど、息子ももしかしたら将来スープ片手に子どもとこの場所に立っているかも知れない。一緒に過ごした思い出が、彼の人生の支えになってくれれば本望だ。何でもない平日の朝なのに、ちょっとロマンが過ぎるけど不意にそう思ってしまった。朝日がきれい過ぎたのがいけない。

でも、こういう日常の中からこそ大切なものが見つかるのだと僕は思っている。

 

朝日よりきれいなものを、君ならきっと見つけられるよ。